書籍"Product Operations" 読書メモ1: プロダクトオペレーションの3本柱とは
「ビルドトラップ本」の著者 Melissa Perri と、もう一人の共著者 Denise Tilles による、Product Ops の本。
スケールするプロダクト組織において、PdMが本来の役割に集中し、全部門が同じ方向を向いてプロダクトライフサイクルを回すための基盤として、なぜプロダクトオペレーションが効果的か、どのように実践すべきか?
読書メモの第1弾として、まず Part I. Introduction to Product Operations の内容を紹介します。
Part I. プロダクトオペレーションの紹介
プロダクトオペレーションとは
- プロダクトマネジメント機能をうまくスケールさせるための規律
- PdMとプロダクトチームが、根拠に基づいた意思決定・戦略立案・優先順位付けを合理的に行うために必要なすべてのインプット・情報のインフラを提供する
- プロダクトオペレーションはイネーブルメント機能であり、それ自体が意思決定を行うわけではない
なぜプロダクトオペレーションが必要か
- 以下のニーズに応えるため
- 全部署が一番となって価値あるプロダクトを提供したい
- 正しい情報に基づいて戦略的な意思決定を行いたい
- すべての関係者がプロダクトライフサイクルにどのように貢献すればいいか理解できるようにしたい
- プロダクトマネージャー(PdM)がやればいいのでは?
- PdMが担う役割は多岐に渡り、各PdMがすべてをカバーすると組織がスケールできない
- プロダクトオペレーションを構築することで、PdMが本来の役割(企業の成長、事業目的の達成、顧客価値の創造等)に集中することができる
プロダクトオペレーションの3本柱
第1の柱:ビジネスデータとインサイト
第2の柱:顧客と市場のインサイト
- 社外リサーチの推進と集約
- 顧客・ユーザからのインサイトにアクセス可能とする
- 競合分析やTAM/SAMなどの市場調査の手段を提供する
第3の柱:プロセスとプラクティス
- プロダクトマネジメントの価値をスケールさせるための継続的・機能横断的な実践とフレームワーク
- 組織がどのように戦略を立てて実行するのか、機能横断チームがどのように戦略と実行に向けて協業するのか、プロダクトマネジメントチームがどのように機能するかを特定する
- プロダクトのガバナンスとツール管理を含む
(Part II へ続く…かも)